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滞る時間に恋して

先月末、昭和村の観光・交流施設「旧喰丸小学校」が改修工事を終え、再オープンを迎えました。

気が付けば、「昭和」という言葉はすっかり遠ざかっていきましたね。

昭和59年生まれの自分が嘆いたのは、場違いなような気がしますが。

 

旧喰丸小学校、はこれまで数回、取壊しの危機にさらされていましたが、

その都度地元有志をはじめ、存続を求める活動を行い、乗り換えてきました。

 

詳しい歴史は、インターネットでは詳しく書かれていますので、ここでは割愛させて頂きます。

大事なのは、旧喰丸小学校は「昭和93年」の今も、この奥会津の片隅に確かに佇んでいることです。

 

私は、昭和の時代も、昭和村のことも、詳しくはありません。

だけど、はじめて校舎に入るのにかかわらず、すっかり馴染んでしまいました。

 

木材の香り。

年季の入った廊下や階段が持つ、独特の「ギシギシ」の音。

サイズが不揃いの机とイス。

黒板や画用紙ではなく、幼い画伯たちの天才的なひらめきを載せたのはベニヤ板。

 

この空間の領域内に限っては、時間が滞っています。

いや、そもそも「時間」という概念がないかもしれません。

大きくなりすぎた体をイスにかけてみました。

私は、何を思ったのでしょうか。

無駄な便利はいりません。

磨きぬかれたアナログは最高に素晴らしいです。

 

私は、この場所で学生時代を送りたかったのかもしれません。

 

巡り廻る、自分が探し求めた居場所は、この奥会津にあると信じ、移住を決意しました。

そして、ここで過ごしたひと時は、その決意を「確信」に昇華させてしまいました。

私は、この滞る時間を持つ空間に恋をしました。

 
 
 
 
 
 
 
 

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