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五感で楽しむ奥会津の食〜奥会津の食文化盛り付け勉強会・試食会〜開催レポート

奥会津には豊かな食文化が根付いており、その魅力をさらに磨き上げるための事業が開催されました。

奥会津地域には、海の幸を乾燥させたり塩漬けしたりする保存食や山の幸を生かした豊かな食文化が根付いています。

 

奥会津の郷土食の魅力をさらに磨き上げるため、奥会津五町村活性化協議会主催で「五感で楽しむ奥会津の食〜奥会津の食文化盛り付け勉強会・試食会〜」が開催されました。

 

今回は柳津町のやないづふれあい館を会場に、柳津町の旅館・宿泊施設の従業員の方々が講師である会津居酒屋籠太代表取締役の鈴木真也氏から盛り付けのコツを学ばれました。

 

印象に残っているのは、あえてすきまや余白を作ること、紅葉やほうれん草などを彩りとして活用しているということでした。

 

典型的なのはこちらの五種盛り。エゴやニシンの山椒漬、ネギ卵、里芋、栗渋皮煮の五品がそれぞれ間隔を保って並べられ、彩りを添えるための紅葉の赤が見た目にも美しい逸品となっています。

 

そのほかにも、奥会津の秋の味覚を代表するきのこを活用し、きのこのみぞれ和え。

 

きのこ類であるきくらげの白和え。こづゆに用いられるなど会津の郷土料理にはよく出てくる食材です。豆腐とすりごまで和えてあります。

 

続いてのご紹介はかどいわしの糠漬け。奥会津ではニシンのことをかどいわしと呼び、塩漬けにしたかどいわしが貴重なたんぱく源として食卓を支えてきたそうです。

こちらは塩と米ぬかで漬けてあり、ぬかのビタミンがかどいわしにうつり、かどいわしの余計な水分がぬかにうつることでいいことづくめです。

 

そしてこちらが大根しそ漬け。大根を塩で下漬けし、甘酢としその葉でさらに漬ける一品です。

奥会津の冬の野菜といえば、白菜と大根。特に大根は煮たり焼いたり、漬物にしたりと大活躍。

 

大根を使った料理が多く並んだ今日の試食会でも、とりわけ注目を集めたのがこちらのじゅうねん大根。

大根の煮物の上に、じゅうねん(えごま)のソースがかかっていて、奥会津を代表する食材であるじゅうねんの風味豊かな一品に仕上がっています。

 

今日の食文化盛り付け勉強会・試食会では、奥会津語り部である五十嵐七重先生の昔語りの時間もあり、奥会津の厳しい自然環境で命をつなぐために先人たちが語り継いできた食べ物のいわれや教訓の話を聞かせていただきました。

 

五十嵐七重先生には二股大根を持ってきていただき、この大根にまつわる昔語りや栃の実に関する昔語りをしていただきました。

 

大根を大事に食べつないできた先人たちの思いが感じられる、そんな時間であったと思います。

 

昔語りを聞いた後は、お待ちかねの試食。

奥会津五町村の町村長をはじめとする参加者の方々は、鈴木真也氏の説明を聞きながらおいしく召し上がっていただくとともに、奥会津の食文化について思いを馳せていただき、このような豊かな食が食べられるところが増えること、そしてこの食文化が続いて行ってほしいという声が寄せられました。

 

器にもこだわり、食材にもこだわると提供することが難しくなるのかもしれません。

しかし、このような奥会津らしい食こそ、奥会津を訪れる人々が本当に食べたいものであると、鈴木真也氏はおっしゃっていたことが心に残りました。

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